フィーバーパワフルVの全7を見るための改造





いろいろコーナーで取り上げた、フィーバーパワフルVの全7を見るための
改造です。正確には、全7が出やすくなるようにするための改造です。
ここでは、全7を見るための改造に加えて、玉を入れなくても、押しボタン
で絵柄が回るようにしています。
当方では、玉を使うと、チャッカーに入った玉やアウト玉が裏からボロボロ
こぼれてしまい、収拾がつかなくなるのでこのような改造を施しました。
個人でパチンコ台を入手して遊ぶには、玉関係の設備でいろいろと苦労しま
すね(笑)しかも、動作中はガチャガチャうるさいし・・・
玉上げ機等を持っていて、これらの問題が解決している方は無理に押しボタ
ンを付ける必要はないでしょう。また、どうしても玉を使えるようにしてお
きたい!という方も、無理に押しボタン化改造をする必要ありません。


・必要なもの

フィーバーパワフルVのパチンコ台
最低限、基板と液晶モジュールは必要です
(中古パチンコ台の通信販売とかで入手するとい
いでしょう)
あと、24Vの電源が必要です。

押しボタン改造用パーツ(必要な方のみ)
 小信号用トランジスタ(NPNタイプ 3個)
 1/4Wカーボン抵抗 12KΩ(3個)
 半固定抵抗 500KΩ(3個)
 押しボタンSW−PUSH ONタイプ(3個)
 適当なユニバーサル基板
 線材等

全7改造用(必須)
 ROM:2764又は2864(1個)
 (2864は64KBのEE−PROMです)

一連の工具やテスタなどの他に、ROMライタが
必要です。


改造方法:

1 押しボタン化(必要な方のみ行ってください) 読み飛ばす

まず、押しボタン化改造ですが、FPVは、スタート、Vゾーン、10カウ
ントの3箇所のチャッカーがコンピュータと関連しています。
この3箇所には、「玉通過センサ」が入っているのですが、これを押しボタ
ンに置き換えるわけです。玉通過センサは、磁気的な方法で玉の通過を検出
し、玉通過時にOFFになるスイッチの役割を果たしています。このOFF
になるというのがクセモノで、通常は、規定の電圧がかかっていないとセン
サに異常があると判断されてしまい、エラーになってしまいます。
「店員さ〜ん! 10カウントスイッチがおかしいよぉ〜」などと叫びだし
てしまいます(笑)

さて、玉が通過したらOFFになるのだから、プッシュOFFの押しボタン
スイッチを使えば簡単にできそうですが、プッシュOFFスイッチは意外と
高価で、基板に載るようなものは見たことがありません。基板に載る物で出
回っているプッシュスイッチは、殆どがプッシュONの物です。
なんとか、プッシュONの物でできないか?ということで、回路図に示すよ
うに、1系統につき1個のトランジスタを使って、玉通過センサの代わりを
つとめるものをデッチあげてみました。
「動けばいい」のいいかげんで結果オーライな回路です。玉通過センサは2
線式なので、センサの出力回路の部分はこんな回路なんだろう??と勝手に
予測して作ってしまいました。押しボタンスイッチのところだけGNDにつ
ながっていて、これだと3線式になってしまい、チョンボですが・・・
抵抗値などは、玉通過センサの接続されていたポイントに規定の電圧が現れ
るように、カットアンドトライで決定しています。とにかく動けばいいんで
すよ(爆)
条件さえ満たせれば、抵抗値などは他の値でも構いません。トランジスタは
小信号用NPNであればなんでもいいと思います。

押しボタン回路を組み立てたら、FPVの基板に接続する前に、FPVの基
板に玉通過センサが接続されている状態(つまり、パチンコ台にきちんと接
続されている状態)で電源を入れ、CN4の13、14、15ピンの電圧を
測って記録しておきます。VRの調整のために必要な値ですから、必ず測っ
ておいて下さい。
FPVの電源を切り、FPVの基板をパチンコ台から外します。押しボタン
回路の3個のVRを、全てスライダがトランジスタのベース側
(電源−ベース間の抵抗値が一番高くなる位置)になるようにして、FPV
基板の各接続ポイントにつなぎます。接続の方法については、FPV基板の
裏からはんだ付けするなど、各自で工夫してください。
GNDについては、パターンから判断して接続してください。CN4の15
ピンのすぐ近くにも来ているはずです。なお、12V(CN4の12ピン)
は単純な12Vではないので、必ずここから取り、他の場所からは取らない
でください。

押しボタン回路のFPV基板への接続が終わったら、FPVの基板に、液晶
モジュールと電源とスピーカーのみ、コネクタを接続します。他のコネクタ
には、なにも接続しません。特に、CN4には、押しボタン回路が接続され
ていますから、台からの線はつないではいけません。
液晶と電源とスピーカーを接続したら、電源を投入します。
(液晶モジュールやスピーカーを台から外してしまってもいいでしょう)
この状態では、絵柄が勝手に回りはじめ、そのうちにエラーになると思いま
す。
ここで、CN4の13、14、15ピンが、先ほど測定した電圧になるよう
に、VRを調整します。調整ができると、エラーでビービー言っているのが
止まると思います。この状態でスタートのボタンを押すと、絵柄が回転を始
めると思います。スタートのボタンを押しっぱなしにすると、エラーになり
ます。Vゾーンや10カウントのスイッチを押しっぱなしにしてもエラーに
なると思います。ここまでうまく行けば成功です。

写真を撮るのが困難なので、長ったらしい文章で説明せざるを得なかったの
ですが、とりあえず、押しボタン化はこんなもんです。VTRだと、細かい
ところが撮れないんですよ・・・デジカメとか持ってないもんで・・・




押しボタンの使い方

・スタートボタン

このボタンは、絵柄回転を開始させるボタンです。

・10カウントボタン(フィーバー中専用)

フィーバー中に、このボタンを1回押すと、大当たりのアタッカーに玉が1
個入ったのと同じことになります。このボタンのみを10回連続で押すとパ
ンクします。

・Vゾーンボタン(フィーバー中専用)

フィーバー中に、このボタンを押すと、大当たりのアタッカーのVゾーンに
玉が入ったのと同じことになります。このボタンを1回でも押してあれば、
後は10カウントボタンかVゾーンボタンを押していれば、次のラウンドに
進んでいきます。


各ボタンは、押しっぱなしにすると、エラーになります。
また、フィーバーしてから(もしくは、次のラウンドに移ってから)、10
カウントボタン又はVゾーンボタンを1度も押さないで放っておくと、やは
りエラーになります。


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